視聴率はテレビ番組の人気を測る指標の1つですね。
ニュースやテレビなどのメディアでもちょくちょく取り上げられています。
「○○は視聴率△△で大人気!」とか特集されるあれですね。
個人的には十数%って聞くとすごい人気番組のイメージがあります。
逆に、ドラマなどで数%って聞くとあまり受けていないのかな?と思っちゃったりもします。
では、その調査(計算)方法ってどうやっているのか?
数値1%や10%は具体的に言うと何人に相当するのか?
疑問に思ったことがある方も多いと思います。
そこで今回、そんな昔から気になっていた点について調べてみたのでご紹介します。
|
|
テレビ番組視聴率の基本的用語
視聴率についてお話する前に、いくつか押さえておくべき基本的な用語をまとめました。
簡単にざっくりとした意味と併せてご紹介すると下記の感じです。
この中で特に大事な用語は「世帯視聴率」と「個人視聴率」の2つですね。
視聴率 | 番組がどれくらい見られているかを示す推定値。 |
世帯視聴率 | テレビを所有している家々の中で、番組がどれくらいの家のテレビでつけられたかを示す推定値。単純に視聴率という時は世帯視聴率を指すことが多い。 |
個人視聴率 | 性別・年齢・職業などで分け、番組をどういった人が見ているかを示す推定値。 |
全国視聴率 | 各地区の視聴データを束ねて算出した視聴率。 |
リアルタイム視聴率 | リアルタイムの視聴率。 |
タイムシフト視聴率 | リアルタイムではなく、7日以内に見たかの視聴率。 |
テレビ番組視聴率の歴史的な流れ
視聴率は「何を主流とするか」が過去と現在で変わってきています。
具体的に言うと、昔は「世帯視聴率」を重視。
そして、最近は「個人視聴率」が重視されるようになってきました。
何故なのかというと、ちゃんと理由があります。
これは、少子化やテレビ以外の媒体(スマホやPCなど)の普及などが影響しているそうです。
つまり、昔は大人数の家族で一緒にテレビを見る場合をメインに想定されていました。
現在はそれだけでなく、少人数の家族や別々のテレビなど。
様々な視聴方法をしっかりと踏まえようって感じの考え方になってきました。
また、昔は「リアルタイム視聴率」がメインでした。
それが最近は「タイムシフト視聴率」も注目されているようです。
これは単純に録画や見逃し配信などで見る人が増えているからってことですね。
テレビ番組視聴率の調査(計算)方法とは?
結論から言うと、テレビ番組視聴率の調査(計算)方法は機械で行われています。
具体的に言うと、ピープルメータ(PM:People Meter)という機械を使用しているそうです。
この機械を調査協力してくれた家に取り付けて、データを集計するみたいです。
凄いなーと思ったのは、このPMは世帯視聴率と個人視聴率を同時に測定可能。
さらにはタイムシフト視聴率も測定可能なんだそうです。
なお、以前は日記式と呼ばれるアンケート方式の調査もあったみたいです。
ただ、2020年3月30日に視聴率の集計方法が大幅リニューアルされました。
その結果、現在はPMの機械による測定方法になっているみたいです。
ちなみに、テレビ番組視聴率を調査(計算)する会社は国内で1社しかないそうですよ。
テレビ番組視聴率の調査(計算)対象は?
テレビ番組視聴率の調査(計算)対象は全国を32の地区に分けて実施しているそうです。
調査(計算)対象となる世帯数は統計学を元に設定されているそうですね。
なお、調査(計算)対象の家の数(世帯数)は関東地区が一番多いです。
その次に関西地区、名古屋地区の順に続き、地区によって異なります。
やはり統計学を元にしているため、人口が多いところがおおいですね。
ちょっと驚いたこととしては、山梨、福井、徳島、佐賀、宮崎の地区。
実はこの地区は元々集計されていなかったみたいです。
でも、2020年3月30日に視聴率集計方法の大幅リニューアルがありました。
それによってこの地区も集計対象となったようです。
背景には全国の視聴率で集計されない地区があるのはどうなのよ?ってとこからの改善みたいです。
ちなみに、調査(計算)対象の世帯に選ばれる確率は相当レアです。
具体的に言うと、関東地区の世帯数は約2000万世帯あるそうです。
そのうち、視聴率の調査(計算)対象となる世帯数は僅か2700世帯です。
計算してみると、0.0001%くらいの確率になるみたいですね。
選ばれたならちょっと自慢できるくらいの確率になっている気がします。
テレビ番組視聴率の1%や10%は何人相当?
持論込みでいうと、テレビ番組視聴率の1%は大体100万人。
そして、10%は1,000万人と思ってよいと思います。
視聴率というのは根本的に言うとあくまで推定値です。
つまり、これくらいの人が恐らく見てるんだろなーっていう数値になります。
そのため、正確な人数はどうしても把握しきれません。
そうなると、あくまで目安(指標値って言ったりもします)になってしまいます。
ここまでご紹介した調査(計算)方法などを見ても、これはご理解いただけると思います。
その上で、様々な計算式で何人に相当するか算出している方々もいます。
ただ、個人的にはもっと単純に考えた方が一番分かりやすいと思いました。
そうすると、日本の人口を元にして何%と考えるのが良さそうって思っています。
もちろん、その分精度は荒くなってしまいます。
でも、そこは割り切って考えていいかなーていう感覚です。
テレビ番組視聴率のまとめ
- 昔のテレビ番組視聴率は「世帯視聴率」や「リアルタイム視聴率」がメイン
- 現在は「個人視聴率」や「タイムシフト視聴率」が注目されている
- テレビ番組視聴率の調査(計算)方法はピープルメータ(PM:People Meter)という機械を使用
- 調査(計算)対象は全国を32の地区に分け、統計学を元に設定した世帯数で行われる
- 調査(計算)対象の世帯に選ばれるのは相当レアで、関東地区だと0.0001%くらいの確率
- テレビ番組視聴率の1%は大体100万人、10%は1,000万人と思ってよい(持論)
という感じですね。
長年疑問だったテレビ番組視聴率の調査(計算)方法。
色々調べてみて、個人的にはだいぶスッキリしました。
また、時代に合わせて調査(計算)方法も変わってきている点は驚きでしたね。
※別記事もおすすめです。
コメント